若気の至り。

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仔犬に《チビ》って名前付けるヤツは未来を見通すセンスなさ過ぎ。

仔犬は烈火のような勢いで成長するからね。

《チビ》なんて名前似合うのほんの数週間だけってことになぜ気付かないのか?
 
参考までに「犬、名前、チビ」でググってみたら検索結果約 1,110,000件。

目先の事象だけを判断材料にして重要な決定を下してしまう人間の多いこと多いこと。

マルチ商法廃れない理由がよくわかるぜ。
 
同時に、金髪で10年パスポート作るヤツも未来を見通すセンス欠けている。

ちょっと考えれば「10年キンパ貫けるか否か」なんてすぐ判断できそうなものなのに、それでもやらかしてしまうこの浅はかさ。

パスポート受け取るとき係のオバさんに

「写真が原因でトラブルに巻き込まれた場合、自分で対処してください」

チクリといわれ、

「ええ、もちろんそのつもりですけど?」

なんて小っ恥ずかしい返答をしたわずか数ヶ月後、成田の税関で靴の中敷きまではがされ、こってこてに調べ上げられて涙目だったのはほかの誰でもない僕自身。

お土産の包みもあけられてさー。

当時の彼女に魔物サイズの──『ベルセルク』でも触のときしかお目にかかれないような──超弩級バイブレーター買ってたんだけど、それも衆人環視のもとフルオープン。

X線越しに浮かび上がるギアと電池が無常観誘うんだわ。

正真正銘の晒し上げだったよ……

だから、キンパ、ドレッド、パンチ、リーゼントのやんちゃキッズはパスポート作るとき気をつけてね。

僕もさっさとパスポート作り直したい。

で、マカオでバンジーするの。

……お土産のバイブ、神宮の花火大会観に行ったついでに渡しました。

あの娘ぼくがロングなバイブレーターあげたらどんな顔するだろうってドキドキしながら渡したら、シャレにならないくらい怒ってしまい壮絶に気まずかった。

若気の至りって便利な言葉だ。

悪の華。

普段、《悪の華》と聞けば、「あぁボードレールね」とスカして答える僕なんですけども。

あれは高校二年の冬休みくらいだったかなぁ。

理由やいきさつはよく覚えてませんが、他校のヤンキーと一緒にBUCK-TICKのコピーバンドでライブやったことがあります。

会場は地元の公民館。

ちなみに僕はキーボード担当。メンバーの中で僕だけヤンキー色ゼロ。中途半端なブリーチのせいで髪の毛オレンジだったけどね。

CDとスコア、そして「1週間後にライブすっからヨロシク」というヤンキーらしい無茶ぶりを受け取った僕は、そこで初めてBUCK-TICK聴きました。

が、思春期特有の斜に構えたフィルターかかってるし、もともとビジュアル系のバンド小馬鹿にしてたしで、まったくいい曲だって思えなかった。

仕事と割り切って淡々と練習です。

まあでも、毎日シンセサイザー2台抱えてスタジオに出向き、普段まったく接点ないようなヤツらと音楽で会話するのは非常に楽しいものでした。

そんなこんなでライブ当日。

会場の公民館に出向いて、そこではじめて自分が所属するバンドの名前が《DRESS》なのだと知ったときの衝撃といったら!!

1.大分商業のマユミちゃんに出したラブレター
2.ぼったくりバー勤務時代の「こ、コニャックです」事件
3.バンド名《DRESS》

以上、僕の三大黒歴史。

……はたしてお客さんいたのかどうかも今となっては怪しい限りだけど、予定どおりライブは始まり、とりあえずその日の僕は《DRESS》のキーボード担当としての役割をキッチリこなしました。

ライブから数日後、借りてたCDとスコア返却して、それっきりBUCK-TICK聴くこともなく、気がつけば15年近く経過。

先日、久しぶりにボードレールの《悪の華》を手にとったとき、そういえば昔BUCK-TICKのコピーバンドやったよなぁと思い出しまして。

練習の時にやたら盛り上がってたのは『JUPITER』って曲。iTunes検索したらフツーに売ってたんでポチッと購入したんだけど、うぉおおおおおおおお、『JUPITER』ハンパなくカッコいい!! これすごくいい曲だね。歌詞もボードレールに負けてない。そりゃ言い過ぎか。

まあそれでもやっぱり《DRESS》はねーよなと。

……今日の読書は引きつづきスタンダールの『恋愛論』。

まとまった時間ほしいぜー。

口内炎。

食事と生活習慣の乱れからか、ひっさしぶりに口内炎発生中です。

しかも2個。

なんかスッキリしませんね。

今日の本はこれ。

■スタンダール『恋愛論』
まだ全部読んでませんけど、あるある話多すぎで笑ってしまう。

《ある気前のいい男が一人の不幸な娘に大変行き届いた世話をした。これ以上の親切はあるわけはない。恋はまさに生まれようとしていた。しかし彼は変な形の帽子をかぶり、馬に乗るのが下手だった。若い娘は溜息をして、彼の示す好意に報いる気にはなれないと告白した。》
 
うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ、あるあるあるあるあるあるある!!

まさにオレのことじゃねーかーーーーーー。

……引き続き読んでいきます。