──夏季合宿6日目。
お座敷で足を痺れさせ、「う、うごけない!」と苦しんでいる嫁を見てシビレ罠にかかったドスファンゴを連想する昼下がり。
おなじみの『パパ・ビゴーヂ』でランチ。
チキンカレーと豚ロースのオーブングリル、ともに830円です。
コーヒーor紅茶もついて尋常ではないお得感、そしてなによりおいしいでやんすっ!
食後のデザートは『ル・トロピック』のタピオカココナッツパフェ。
http://gourmet.yahoo.co.jp/0006578978/M0047011047/
タピオカのもっちり感とコーヒーゼリーのほどよい苦さ、そしてココナッツミルクアイスと生クリームの組み合わせはスイーツ界のイ・ムジチ合奏団。
……イ・ムジチって久しぶりに記憶の奥底から掘り返した単語だけど、今聞くとなんか韓流スターの名前みたいセヨー。
今日は読書も!
■ 銀色夏生『雨は見ている 川は知ってる』
はるか昔、彼氏彼女の主な情報伝達手段が「うっわー、おとーさん出ちゃったらどうしよう……」とビビりながらかける家の電話か、独特の折り方をしたルーズリーフの手紙くらいしかなかったころ、銀色夏生は女の子の間ですげえ幅を利かせてたっすよね。
そのころの彼女が見事なまでに銀色夏生大好きギャルで、いつも手紙の終わりに詩の一節を引用してくれてたなぁ……なんてことを唐突に思い出し、三十路を越えての初購入です。
作品自体はまぁふーんって感じでしたけど、ケータイ文化が花開く前夜、盛大に一山あてた銀色夏生のビジネスセンスに最敬礼!
──ちょろっと『銀色夏生』でググってみたら、やたらバッシングされてて驚いた。
どーやら豪遊散財っぷりや育児への取り組み方が世の奥さまたちの反感を買いまくっているらしい。
かつて僕のために銀色夏生を引用して手紙を書いてくれた女の子が、いま2chの育児板あたりで銀色夏生叩いてたらちょっとやだ。
あの子にはあのときのままでいて欲しいです。
■ 柴門ふみ『恋する文豪』
銀色夏生に続いて柴門ふみとか、バブルの残香ただようセレクトですけども。
日本を代表する文豪たちの24作品をエッセイにて紹介。
柴門さん、もうたぶん50歳過ぎてんのに言葉遣いに古さがないね。
さすが元祖トレンディー漫画家!
『東京ラブストーリー』『あすなろ白書』は夏目漱石『こゝろ』の影響を色濃く受けた作品だそうな。
漱石といえば三角関係作品の大御所。
……って友人のライターさんが飲みの席で力説してたのを受け売りしてみる。
たしかに『東京ラブストーリー』『あすなろ白書』共に親友の恋人を奪うエピソードあるね。
そんなこんなで紹介されてた本をいくつか仕入れてみた。
・谷崎潤一郎『痴人の愛』
・太宰治『斜陽』
・川端康成『雪国』
・村上春樹『ノルウェイの森』
……僕、実は村上春樹きちんと読んだことない。
思春期の真っただ中に一読して肌に合わず、そのまま手を付けなかったらいつのまにか三十路越えてて今更「村上春樹読んだことないっす」なんて恥ずかしくて口に出せず、かといって「とりあえずこなしとくか!」という気にもならず、また嫁が希代の春樹信奉者で「村上春樹は教科書…かな?」なんてCLANNADは人生くらいのことを真顔でいいやがるから、ますます僕のあまのじゃくな一面が顔を出してしまい……
まあでもせっかくの合宿なので。
ゴーヤもアボカドも石垣で克服したしな。
いまはどっちも大好物さっ。