うちのすぐ近くに小学校あるんですが、毎日決まった時間にラピュタのテーマ流すんですよね。
《あのちーへいせーん かーがーやくのーはー》
ってヤツです。
僕がここに引っ越してきてからもうかれこれ6年くらい?
小学校の年間授業日数がだいたい200日くらいなので200日×6年=1200回。
長期間家を空けることを考慮してもラピュタのテーマ余裕で1000回は聴かされてる。
もういいよ。
もうわかったから。
もうラピュタのテーマはおなかいっぱい。
一生分聴いた。
小学校にいるどの人間よりも多く、僕はラピュタのテーマを聴いた。
あの小学校で僕よりも多くラピュタのテーマを聴いているのは、校門にたたずむ桜の木くらいだろう。
……ここから桜の木とラピュタの木をからめてグッとくることをササッと書けるようになりたいものですが、薄汚い格好のままベランダから校庭に集まる生徒を眺めて人間がゴミのようだーと思って悦に入るのが31歳になる僕のすべて。
人間のゴミのようだ。