近所のスーパーまで豚肉買いにいった帰り道、ママチャリに乗ってメチャクチャ熱唱しているおっさんとすれ違った。
ちょっと大きな鼻歌、などというレベルじゃないのよ。
満員のパシフィコ横浜を湧かせるようなマジの大声量。
最初はなんかごちゃごちゃ独り言いってんなあと思ってたんだけど、すれ違う直前いきなりボリュームあがって《丁度 風のない海のように 退屈な日々だった 思えば花も色褪せていたよ 君に会うまでは》と。
なるほどB’zの『LOVE PHANTOM』ですか。
つーことは独り言じゃなくてラップっぽい部分歌ってたのね。
納得した。
しかしおっさん、なかなかの美声&歌唱力の持ち主だ。
スナックで鍛えてるんだろうか。
さすが人目もはばからず熱唱するだけのことはあるなあと感心してしまいました。
おっさんっぽく見えたけど、B’zをセレクトするってことは僕とそんな年齢かわんないのかなあ。
今度出会ったらちょっと話しかけみようかな。
──まーでも自転車漕いでて熱唱したくなる気持ちは実によくわかる。
僕もね、シチュエーションごとに口ずさむ歌が大体決まっていて、たとえば明け方に環八や甲州街道なんかのでっかい道を走るときは中森明菜さんの『ミ・アモーレ』一択。
リオのぉ〜街はカーニバル〜 銀のかーみふぶきー
こればっかりをひたすらリピートしてます。
なんでこの選曲なのか自分でもよくわかんないけど、キスは命の火よアモーレなのは確実。
あと坂を登るときはだいたいaikoさんの『ボーイフレンド』っすね。
あ〜テトラポットのぼおってええええ〜
サビのこの部分ばっかりをエンドレスリピート。
だーれもいないハズの山道で熱唱してて、いきなり高速走行のロードに追い抜かれたときはちょっと恥ずかしいです。
追い抜いた人も「なんでaiko?」って思ってるよきっと。
ちゃんとフルコーラス歌えるように練習したいけどiTunesで売ってないんだよねー。
あ〜テトラポットのぼおってええええ〜
余談だけど日本海のテトラポッドは超デカい。
月: 2009年10月
犠牲。
近所に「居酒屋的なワインバー」がオープンし、店頭に掲げてある本日のオススメ料理がいつもすげえうまそうなのでかなり気になっているんだけど、なかなか足を運ぶ機会がない。
お嫁さんお酒飲まないから一緒にいってもちょっとアレな感じだし、ご近所すぎるのでギャルを呼ぶのもなんだかなあ……だし。
じゃあひとりでいけよって話ですよね。
わかったそうする。
ついでに最近読んだ本を自転車縛りで紹介する。
■ 竹内真『自転車少年記』
自転車を通じて知り合ったふたりの少年、昇平と草太の成長物語です。
ようやく補助輪ナシで乗れるように4歳のころからスタートし、こっそり学区外で登坂練習したり海を見に行って帰れなくなったりという小学校ライフの時点ですでに涙目。
で、中学高校大学と話は進み、恋をして童貞捨てて夢をかなえて挫折して、人生の深い森に迷い込んでしまった草太が音楽家志望の彼女と別れ、衝動的に東京から日本海まで自転車漕ぐシーンでどかんと大号泣です。
ドラクエ5的な盛り上がりを見せる物語の終わり方もすがすがしくて気持ちよい。
週末、お暇な方はぜひ。
■ 高千穂遙『ヒルクライマー』
駅伝出場を拒否して陸上部退部=大学中退しちゃった19歳の元マラソンランナーと、たまたま見かけたヒルクライムレースがきっかけで自転車にどっぷりの45歳元メタボサラリーマンを軸にしつつ、多摩川サイクリングロードや奥多摩周辺の峠などをからめながら、ひたすら登坂しまくるお話し。
ラスト1行のセリフは「あるあるw」って思った。
どっちかというとロード乗ったことない人にオススメかもです。
■ 近藤史恵・菊池昭夫『サクリファイス(全3巻)』
08年度本屋大賞第2位作品のコミカライズ。
タイトルの『サクリファイス』は「犠牲」という意味だそうで。
自転車ロードレースは個人競技でありつつも実際には団体競技としての側面が強く、エースとアシストの役割がものすごくはっきり分かれています。
アシストはエースのため、ときにリタイア覚悟の無茶な走りをすることがあるし、エースはアシストの犠牲を踏み台にして、何が何でも勝利をつかみ取らなければならないという責任を背負っている。
で、物語の主人公はアシスト担当の青年。
徹底してエースのためだけに走り続けてきたんだけど、とあるレースで偶然が重なり「その気になれば自分が優勝を狙える」位置につけてしまう。
アシストとしての役割をまっとうするか。
それとも自分が勝つために走るのか。
うぉぉ、超アツい!
ちなみに物語は思わぬ方向に転がってミステリー色強くなります。
原作も読んでみよう。
自転車少年記(Amazon)
ヒルクライマー(Amazon)
サクリファイス 1巻 (Amazon)
復讐。
いよいよ僕もビンディングペダル装着するぞー、ということで本日は新宿までシューズ買いにいきました。
サイクリング時に歩きやすいようMTB用のヤツにしようかなあと思ってたんだけど、結局ガチガチのロード用を購入。
自転車を漕ぐためだけに作れているシューズなので、歩行にはまったく適していません。
だけど今の僕には寄り道たっぷりのサイクリングデートや、旅先で隠れ家的レストランを探す楽しみなど必要なし!
いかにして速く効率よく走るか。
これが一番大事なポイントです。
……まあビーサン持ってくからデートも隠れ家的レストランも楽しめますけどね。
近日中に、このシューズで笹子峠リベンジする。
ついでに勝沼でブドウ狩りだ!