お友だちのMさん(男性)が自称ハッカーで税理士のストーカー(男性)に困らされている。
ハッカーで税理士。
中二病丸出しの、それでいて新しく感じられるキャラ設定に興味を引かれ、Mさんにお願いしてストーカーがしょっちゅう飲んでいるという青山一丁目の居酒屋へ連れて行ってもらいました。
今シーズン初牡蠣。
ウニとうなぎが同居する茶碗蒸し。
件のストーカーはカウンター席の一番奥に座っていて、ほかの常連客と仲良く談笑中。
パッと見た感じはフツーの青年だが、温厚なMさんがイラつきを隠さず語る数々のエピソードから推測するに、仲良くなるとすげえ面倒くさいタイプなんだろう。
できればコンタクトを図りたいと思ってたけど、あいにくこの日は満席で店内を移動するの厳しい感じだったから、ストーカーを遠巻きに眺めて焼酎を飲むだけで終わってしまった。
しかしストーカーうんぬんは抜きにして、この居酒屋は気負わず入れて酒も肴もうまく、人柄の良さがにじみ出てる大将が頑張って切り盛りしている雰囲気も最高に心地よいため、ぜひまた足を運びたいと思います、はい。
──ストーカー見学ツアー後、Mさんのマンションでビール飲みつつ『フィッシュストーリー』を観ました。
伊坂幸太郎さん原作の、荒唐無稽なホラ話。
最後まで一瞬たりとも目を離せなかった。
ストーリーのカギを握る曲に説得力、あるんだよねえ。
ウッドストックもサマー・オブ・ラブもよく知らず、第一回フジロック開催時には町田で3Pという低級パンク行為に没頭していたこの僕に「でも最後に地球を救うのはやっぱ音楽の力しかねえ!」と思わせるほどの説得力だ。
斉藤和義さん、すげえっす。
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