柳沢。

 すっかり秋! いつのまにかブドウ狩りシーズン! モンハン3P体験版でボルボロス亜種狩ってる場合じゃねえぞオイ! ということでちょっと山梨方面までいってきましたもちろん言うまでもなく自転車。ちりんちりん。
 今回は毎度おなじみの甲州街道を使わず(いいかげん飽きた!)、国道411号線で奥多摩から塩山に抜けるルートを選択。標高1472mに位置する柳沢峠を越えなくてはなりませんが、むしろ望む所じゃー的所存であります。
 午前7時ちょいすぎに家を出て、狛江→多摩サイ→羽村→青梅→奥多摩駅まで64km。そこから奥多摩湖方面へと進み、途中にあるうっとうしいトンネル連発区間をうまいこと切り抜けつつサーッと走ってあっというまに山梨県。 
 ちなみに山梨県からは国道411号線の通称が青梅街道から大菩薩ラインに変わります。
 で、最高点の柳沢峠に向けてじりじり登っていくんですが、予想以上にキツかった! 奥多摩駅前からだらだら上り基調で40kmちょいあるし、標高1472mは未知のゾーンですからね。
 手元の高度計で標高1000m突破を知ってなお「あと472mもあるのか……」というときの絶望感は、ハーゴン倒したあとのシドー降臨で味わったものに勝るとも劣らなかったっす。
 しかも「おいらん淵」を過ぎたあたりからググッと斜度上がってキツさ3割増し。あっという間にギア使い果たす。まったく足が回りません。
 ってゆーかおいらん(花魁)淵って名前、モロにいわくありげ。帰宅後調べてみると案の定、武田氏滅亡に際して隠し金山の秘密を守るため、この地で働いていた55人の遊女を殺して淵に沈めたことに由来するらしい。関東屈指の心霊スポットだって。ひえー。夜間は絶対無理っすな。今時分だと熊も怖い。
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 柳沢峠にたどり着いたのは家を出てから5時間半後のこと。ここまでの走行距離105km。結構な疲労具合だけどまだ全行程の半分が終了したにすぎないのがなんともかんとも。
 峠の展望台で下り用装備をととのえ、塩山に向けてダウンヒル開始。とてもよく整備された道&さみしいまでに少ない交通量&尋常じゃない斜度のコンボで足が震えるくらいスピード出まくる。怖い! 本気で怖い! 正直な話、僕の技術と度胸ではちょっと手に負えない感じする。
 でも途中にあるループ橋はすごいオススメ。走りに夢中で写真撮ってないから検索してみた。こんなところを、コケたら即死確定の速度で疾走する。安定して加速できるから怖いけど気持ちいい。橋からの景観もバツグンだしね。柳沢峠、ぜひ皆さんにもお勧めしたいです。峠に茶屋が配置されてるってのも高ポイントよ。
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 ダウンヒル後は塩山から甲斐大和方面へと向かいつつ、途中で休憩がてら食べ放題を実施しているぶどう園に突入。
 席に着くと有無をいわさず試食セットが出てくる至れり尽くせりっぷり。さらにブドウジュースも無料で飲み放題。すげえ。すごすぎて試食だけでお腹いっぱいになってしまった。残念……なのか? さすがに申し訳ないからブドウ詰め合わせを作ってもらって自宅に配送、見切りプライスで投げ売りされてたピオーネを一房リュックに詰め込んで持ち帰ることにしました。
 帰路は走り慣れた甲州街道で。甲斐大和から新笹子トンネル抜けて、大月→相模湖→大垂水峠→八王子→多摩サイ→狛江→自宅、ってな感じ。相模湖で完全に日が暮れて、大垂水峠越える時はもう真っ暗闇。件のスプラッターハウスからは相変わらず異臭漂ってた。でも盛夏のころに比べると酸味加減が幾分か緩和されたかな。
 総走行距離231.45kmでした。