迎合。

 ものもらい地獄から復活の兆し! 番町皿屋敷状態を脱し、いつもどおりのぶさいくフェースが戻ってまいりました。ぜんぜんパッとしない三枚目。たまには一目ぼれとかされてみたい。
 昔、ファッション誌でモデルやってる生粋のイケメンと僕のふたりで鳥良(チェーンの居酒屋。痩せた手羽先をなかなかのお値段で供することで有名)いったら、頼んでないのにデザート出てきたことがある。
 バイトの女の子が顔を赤くしながらイケメン見つめて「よかったら……」だって。そんな別マ連載のラブコメみたいなことが現実に起こりうるんだと月まで吹っ飛ぶような衝撃を受けた。僕の存在は完全無視でデザートひとり分だけ持参してテーブルにやってきたところにマジで高粘度の愛液潤ってる気配を感じた。何かがぐさりと僕の胸に突き刺さった。
 ついでにバイト女子の申し出をやんわり断った後、乾いた笑顔で「あーゆーの、メンドくさいっすよね」と吐き捨てるように言ったイケメンの「慣れてる感じ」にも打ちのめされた。圧倒的な戦力差に「はははっ、そうだよね〜」と笑って迎合するしかなかった僕を誰が責められよう。
 まあそんなことよりも今は《Amazon.co.jp限定カラーの鼻毛カッター》という存在が気になって仕方ない。はたして鼻毛カッター界に限定カラーのニーズはあるのだろうか。なぜ鼻毛カッターに限定カラーを用意しようと思ったのだろうか。従来品は僕も愛用しているけれど。すごく気持ちいいし手っ取り早いです。特に自転車乗るようになってから鼻毛の伸び率140パーセントアップ(当社比)なのでいまはもう手放せません。でもちょっと怖いんですよね使うときはいつも。ブレードと鼻毛が絡まって痛い思いするんじゃないかとヒヤヒヤしております。いまのところただの杞憂っすけども。
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