素子。

 新井素子さんの『ひとめあなたに…』を読んだ。
 隕石衝突によって地球の余命あと1週間ポッキリであることがわかり交通も通信も完全にマヒしてしまった状況で、江古田に住む女の子が鎌倉在住の元カレに逢いに行く、というあらすじに超萌える。
 が、実際に読んですっかりチンコ縮みあがってしまった。
 初っぱな登場するレイプ未遂野郎が比較的「まとも」な部類に思えるくらいクレイジーなやつらが次から次へと出てくる出てくる。荒井由実さんの『チャイニーズスープ』を口ずさみながら料理に励む主婦のエピソードは読んでるとき呼吸するのが怖かった。臭ってきそうなんだもん。
 巻末の作者あとがきがまた規格外にエキセントリック。
 僕はもう地球滅亡よりオンナが怖い。
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桜島。

櫻島爆發記念碑

大正三年一月十二日桜島ノ爆發ハ安永八年以來ノ大惨禍ニシテ全島猛火ニ包マレ火石落下シ降灰天地ヲ覆ヒ光景惨憺ヲ極メ八部落ヲ全滅セシメ百四十人ノ死傷者ヲ出セリ

其爆發ノ数日前ヨリ地震頻發シ嶽上ハ多少崩壊ヲ認メラレ海岸ニハ熱湯湧沸シ旧噴火口ヨリハ白煙ヲ揚ル等刻々容易ナラサル現象ナリシヲ以テ村長ハ數回測候所ニ判定ヲ求メシモ櫻島ニハ噴火ナシト答フ

故ニ村長ハ残留ノ住民ニ狼狽シテ避難スルニ及ハスト論達せシカ間モナク大爆發シテ測候所ヲ信頼セシ知識階級ノ人却テ災ニ投シ漂流中山下収入役大山書記ノ如キハ終ニ悲惨ナル殉職ノ最後ヲ遂ケルニ至レリ

本島ノ爆發ハ古來歴史ニ照ラシ後日復亦免レサルハ必然ノコトナルヘシ住民ハ理論ニ信頼セス異変ヲ認知スル時ハ未然ニ避難ノ用意尤モ肝要トシ平素勤倹産ヲ治メ何時変災ニ遭フモ路頭ニ迷ハサル覚悟ナカルヘカラス茲ニ碑ヲ建テ以テ記念トス

大正十三年一月 東桜島村

 大正三年に発生した桜島の大噴火では、観測所の「噴火しない!」という判定を鵜呑みにした『知識階級』の人たちがエラい目に遭ったって。その教訓を踏まえて記念碑には「住民は理論を過信せず異変を感じたらとりあえず避難の準備をすることが大切ですよ」という文が刻まれております。
 そんな大正時代の悲劇が、21世紀の浜松で繰り返されてしまいそうな現実に危機感覚えるわけですけど、マジで地元住民の方々は理論ニ信頼セス、ヤバいと思ったら一目散に逃げ出して欲しいものです!

渥美。

 終末ですね。おっとATOKが悲観的。週末、ですね。金曜日。明日はかなり暖かいらしい。最高気温18度だって。春きてますね。そろそろお花見の計画とか立てたほうがいいかもしれません。あといちご狩り。やってんのかな?
 この三連休、秋口あたりに自転車で実家まで帰ってみようかなあとぼんやり計画しているので、ルートの下見も兼ねて渥美半島の先端、伊良湖岬まで走るつもりでした。が、まあこんな状況なので一旦見送りです。仕方ない。
 地震うんぬんもあるけど、想定してたよりもはるかに花粉キツいのも一因。鼻水と眼球の痒みはかなり緩和されつつありますが、肌荒れしまくってるまぶた周辺の痛がゆさがハードコアなツラさです。ゴシゴシこすりすぎて眼球に変な圧力かかりまくりなのもマズいなあと理解しつつ賞味な話どうにもなりません。
 でも久しぶりに100kmくらいは走っておきたい気はしてます。連休中は計画停電で信号止まる、ってこともなさそうだし。