解消。

 ──そんなわけで名古屋までひとっ走りしてきました。
 出発は5月4日21時ジャスト。環八→二子玉→多摩サイ→川崎→横浜→保土ヶ谷→戸塚……ときて、藤沢でいきなりGPSの調子が悪くなり、ナビ機能を一切使えなくなってしまうというトラブル発生。GPS無しで静岡のバイパスをクリアするのは無理ゲー感強いため、機能回復に結構な時間を割いた。けど徒労。なんなんだよ……。
 今日は中止にして明日また仕切り直そうかなあと思ったけどそれはそれで面倒くさい。まあ別に急がなくちゃならない理由もないし、道に迷ったときはハートフルなGPS(地元ピープルの指示)とドコモのケータイ使ってなんとかすりゃいいか。
 海岸沿いの134号線をアブアブいいながら前進し、大磯からは国道1号線。小田原で信号待ちしてるとき安室奈美恵を爆音で流す恐ろしく下品な自動車に横付けされ、助手席にいたマジ感謝系のにーちゃんに「あの……これから箱根……登るんですか?」と吹きだしそうになるくらい丁寧な口調で質問された。そうですよ僕はこれから丑三つ時の箱根に登るし、さらにいうと名古屋まで走るつもりっすけどね、って答えたら車内にいたやつら全員が「うぉおおおおおお!」「すげぇええええええ!」「マジでパねぇぇぇぇ!」と大盛り上がり。頑張ってください!! とアツいエールを送られ、おかげさまで僕もすんげえテンション上がりました。
 箱根はギリギリまで迷ったけど旧道を選択。旧道はまだ足つきなしで登り切ったことないから、いい機会だしついでやっつけとくか、っつーことで。だけど悔しいことに七曲がりの途中で足をついてしまいました。登れなくはないけどもここで無理をすると名古屋まで足持たないからね、というのが一応の建前ながら正直なところ本当に限界だった。手ごわすぎるぜ。
 結局、旧道登るのに1時間15分を費やしました。たぶん国道1号線走ったほうが早かったっすね。失敗。そしてやっぱり深夜の箱根は怖い! 暗すぎ!
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 箱根峠到達&静岡県突入は5月5日4時44分。峠から三島まではずーっと下り。ダウンヒル苦手な僕もここの下りは走りやすいから好き。早朝なので車も少ないし。そのまま沼津まで走り、海岸沿いの道路をひたすらGO WEST。と書くとなんだか爽快ですがすがしいイメージ湧いてくるかもですが、実際は松の防風林で海一切見えないし、アリゾナ砂漠のど真ん中にある道かよっつーくらい単調な直線が延々続くため退屈で仕方ない。飽きる。そしてこれはもう宿命みたいなもんだけど向かい風きつくてそんなにスピード出ない。DHバーとディープリム欲しい。
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 今回の旅ではじめて標識に「名古屋」登場!
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 道の駅富士到達は6時48分。ここは事前情報を記憶しておいたおかげで迷わずに済みました。道の駅の歩道からそのまま新富士川橋を渡ればOK。でも橋を渡ってからすげえ迷った。かなり時間をロスしたなあ……。
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 8時9分に清水駅到達。
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 9時2分に静岡駅到達。
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 11時11分に大井川橋到達。橋を渡った後、バイパスを回避するための峠越え。キツかった。自動車が平坦道を走るために自転車が坂登らなきゃならないという静岡の道路行政はいかがなものか! まあ静岡に限った話ではないんだけど! 
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 11時45分に夜泣石到達。名所だし一応見ておこうかな……などという気は一切起きなかった。疲れすぎてて。茶屋で買ったあんパンとコーラで補給を済ませ、ちょっと長めの休憩をとる。うっかり寝てしまいそうだった。
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 13時54分に天竜川橋到達。ここで僕はまた静岡県の道路行政についてもの申したい! なぜ路側帯の白線に凹凸をつけるんだ! 自転車が車道を走るということを一切考慮してない鬼仕様だろこれ! 走りにくいし危ないし! 軽車両の通行を一切認めてないアホのようなバイパス区間の件も含めて再考すべし!
 15時50分に弁天島到達。赤い鳥居が見えたけど写真とる元気は残ってませんでした。そしてこの時点でどうやらリタイアせず名古屋までたどり着けそうな見込みになってきたため、あらかじめ目星をつけておいた宿に連絡して部屋を確保。去年のGWは宿とるのが厳しく、場合によっては友人宅に泊めてもらうことも辞さないような腹づもりであれこれ計画たててた記憶あるんだけど、今年は自粛ムードの影響なんでしょうね、余裕で宿確保できました。しかも割引価格で。いいんだか悪いんだか。
 弁天島を通過したあと、愛知県に突入する直前でバイパス回避のためにまた坂を登らされた。潮見坂ってとこ。大した距離でも斜度でもないけど、今回の旅で一番イライラしたポイントです。静岡県はとことん自転車に優しくないね。
 静岡と愛知の県境で、高校生くらいの男の子3人がバンザイしているのを目撃。傍らにあったキャンプ用品山積みの自転車から察するに、連休を利用しての大冒険なんだろうなあ。僕も同じ年の頃に同じようなことをやった経験あるので、反対車線側から「おつかれーーーー!」とついつい大声で叫んでしまった。3人はすげえいい笑顔で手をふってくれましたよ。うらやましいなあって思ったけど、よく考えたら僕も現在進行形で似たようなことやってんじゃんね。キャンプするガッツはないけどさ。
 愛知県に入ると格段に走行スピードあがる。静岡と違って白線上に凹凸加工ないからね! 岡崎市からは細かいアップダウンはあるものの基本的に下り基調だから楽に加速できる。信号で停車したら左手側に城が見えた。あれ、もう名古屋城? と思ったけど岡崎城だった。家康さんの生誕地なんだって。へー。
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 で、そのまま国道1号線をひた走り、熱田神宮近くの交差点にあるどでかい歩道橋を自転車担いでダッシュして国道19号線の起点に到達。ここが今回のゴールです。おめでとう僕。到着時刻は20時54分53秒。自宅からここまで23時間54分53秒かかったっつーことですな。目標の20時間にはほど遠い結果に終わったけど、初見だしこんなもんでしょ、ということでひとつ。でも装備とか補給のやり方とか反省すべき点は多いです。体力と根性ももう少し欲しい。
 ゴール到達後は予約した宿まで自走しチェックイン。ダメもとでフロントのお姉さんに「自転車をそのままの状態で室内保管していいですか?」と尋ねたら余裕でOKもらえました。これはとてもうれしかった。長距離走ったあとの解体袋詰め作業はかなり億劫っすからね。ルートイン名古屋栄は僕が選ぶホテルホスピタリティーランキング1位決定です。ちなみに2位はパークハイアット、3位はミッドタウンのリッツ。
 ホテルの大浴場で汗を流し、ウエア一式を洗濯してから手近な中華料理屋にてひとりお疲れ会。冷えたビールとレバニラ炒め、カリカリに焼いた手羽先と硬派な醤油味の焼豚で無事に走りきった喜びをかみしめました。
 総走行距離は369.93km。
 1日で走った距離としては人生最長ですな。
 なにより去年できなかったこと、思い残しをしっかり解消できてホッとしております。

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