再会。

昔。
それこそ20年くらい前の出来事なんですけどね。
家族そろってご飯食べつつテレビみてたらさ、あれはたしかNHKの『クローズアップ現代』だったと思うんだけど、畜産業に従事する男性に密着レポみたいな番組はじまって。
《○○村で畜産業を営む○○ノブオさん。彼の朝は早い。》
なんてナレーションと共に登場した人物見た瞬間、茶の間の空気が「ちょwww」って感じになった。
ノブオさん……ってアンタ、かーちゃんの前のダンナじゃないっすか。
つまりまぁ僕の実の父親じゃないっすか。
離婚してから1回も会ったことない相手とテレビでまさかのご対面。
新しいとーちゃんと一緒にご飯食べてるときに。
なんつーか、ほんとクローズアップ現代だよなっ!
『毎度おさわがせします』における中山美穂のおっぱいポロリはいきたこれ……よりも数段モニョってしまう空気感のなか、さすがかーちゃん豪傑気取りなだけあって
「なーにが畜産かっ! 子育てもできんクセにっ!」
といいはなって笑いを誘い、このイベントを無事エンターテインメントに昇華したセンスはさすがだと思った。
ちなみに番組はビデオ録画され、そのあと大阪、名古屋、ニューヨークと親族中をたらい回しにされました。
──似たようなケースで、テレクラ勤務時代、夕方のニュースみてたら同僚が淫行で逮捕され、実名報道さらしあげになってて驚いたってのもあるよ。

裏。

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温厚篤実な性格を自負している僕ですけど、バイアグラ通販のスパムメールくるたびにアゴが痛くなるまで奥歯をかみしめてしまう。

そうしないと怒りが舌の上のたうち回って大変なんだよっ。

まだ裏ビデオの通販メールきたほうがマシっつーか。

ふざけんな余裕で絶好調だよ、といってやりたい。

まぁフツーに『裏ビデオ』なんて言葉を使ってしまうあたりにほんのり老いの気配ただよってますけどね。

あと最近ちょっとトイレの流し忘れ多いのが気になります。

そのたびにお嫁さん、文字通りのババ怒り。

挫折挫折絶頂感。

ご存じの方はあまりいないと思いますが、僕は中高生のころクイズマニアでした。
当時流通していたクイズ本はほとんど丸暗記とかそんなレベル。
さらにはクイズの文法についても研究しまくり。
クイズの文法とは、たとえばこの問題。
《アルプス三大北壁といえば、アイガー、マッターホルンとあとひとつは?》
これはもう出題者が「アルプスさんだ」まで読んだ時点でパーンとボタン押してもOKです。
テレビ番組のクイズの問題って誰に向けて作られているのかというと、これはぶっちゃけ視聴者じゃないですか。
アイガー、マッターホルンは「比較的誰でも知ってる名称」なので、クイズの答えとしては力不足。
テレビ的に面白くないし、視聴者に「へー」っていってもらえない。
だから必然的に『グランド・ジョラス』が答えになるよう問題制作せざるを得なくなる。
「アルプスさん」でボタンを押さないのは問題が
《アルプス山脈最高峰といえばモンブラン。では、日本アルプス最高峰といえば?》
なんて展開になる可能性を考慮してるからで、「アルプスさん」に続く文字が「み」か「だ」で問題を予想するわけです。
さらに突き詰めて《アルプス三大北壁》と《アルプス山脈》ではアルプスのイントネーション違うという部分に着目するより高度な先読み技術もあるんですけど、そのへんはもう反射神経の領域。
ロジックは理解できていても体がついていきません。
──で、高校1年生の夏、満を持して臨んだ『第13回全国高等学校クイズ選手権』。
予選のYES・NOクイズ1問目でまさかの敗退。
なけなしのお小遣い使って大分から夜行列車で福岡までいき、たった1問で夏終了。
後にも先にもあれほどの挫折感は経験したことない。
──高校2年生の夏、さらなる研鑽をつんで挑んだ『第14回全国高等学校クイズ選手権』。
またしてもYES・NOクイズ1問目敗退。
2年連続1問目でアウト。
心が折れてしまった。
それで限界を感じ、以降なんとなくクイズからは遠ざかるんですけど、惰性と思い出作りで臨んだ『第15回全国高等学校クイズ選手権』で、まぁ驚くほどあっさり予選を突破したんですよね。
後にも先にも経験したことのない正真正銘の絶頂感。
アドレナリン分泌量、スタジアム級!
そのときの様子が
http://www.nicovideo.jp/watch/sm4402736
この動画の2分19秒あたり。
映ってるのチームメートのM君ですけど。
僕は後ろ姿だけだなぁ……。
結局、準備不足がたたって直後のペーパーテストで敗退したんですけどね。
そこもまたいい思い出です。