リーボックのトーニングシューズ『RUNTONE(ラントーン)』履いて2時間くらい歩いたら、もうすでにふくらはぎから内股周辺にかけて猛烈な筋肉痛の兆しが見え隠れしてるじゃないか!
自転車300km漕いでも「筋肉痛? 何それ?」な僕がなんとまあぶざまなことか!
おまけにお尻の周りにもじわじわ違和感発生中。ヒルクライムで重めのギア踏みまくった翌日、みたいな状態になりつつある2011年7月7日です。
ついでに拇指球(ぼしきゅう)がメチャメチャ痛い。拇指球ってのは自転車のペダルを踏み込む部位っすね。サンダル履きでウオーキングやってたときは何ともなかったのになぁ……。
とりあえずこのシューズで体幹鍛えて正しい歩き方を身につけつつ、テラノ君との未達事項である100kmウオーク制覇に向けての身体作りを進めていきたいと思います。
がんばんべー。
カテゴリー: ウオーキング
再戦。
昨年、同級生のテラノ君と挑んだ100km歩行祭。「祭」と銘打ちながらも実際のところはいい年したオッサンふたりが深夜にジョジョの話をしながらうだうだ歩きまくってるだけの催しものですが。わりと舐めてかかったらコテンパンに打ちのめされ、43kmそこそこの地点でリタイアしてしまいました。
思い出になったし、LaQuaでの反省会がエラい楽しかったから別に悔しくとも何ともないぜ? が基本のスタンスながら、そうはいいつつやはり「リタイアした」という事実が僕の心を強烈に圧迫しまくっているのは確かな事実。
ここはキッチリとリベンジを果たし、将来に禍根を残さぬようしておくのが正しい道筋ではないか、というこで新年会がてらテラノ君と新宿にある『吉遊』という蕎麦屋でミーティングを開催しました。
前回の失敗した原因を僕なりに分析すると、やはり最大の要因は100kmという距離を舐めきっていたため事前練習ゼロkmでいきなり本番当日を迎えてしまったことにある。
さらにリミットを24時間に設定し、なおかつ20時間で完歩するぜくらいのハイペースで突き進んだのも問題。全国で開催されている100kmウォークイベントのレギュレーションを確認すると、リミットは26〜30時間くらい。明らかにオーバーペース!
というこで次回チャレンジする際には30時間制限にして、2時間おきにきちんと休憩し、なおかつ行程の半分を過ぎたあたりでビジホや健康ランドにて仮眠を取るようにする。もちろん事前のトレーニングもしっかり頑張る。シューズやウエアなどの装備にもお金をかける。
で、可能であれば夏至のころ、スケジュール的に厳しそうなら秋口にでも挑戦しますかと話をしたところ、テラノ君が「ひょっとすると4月で単身赴任終了かも……」と。
そ、そうだった。よく考えたら単身赴任でこっちきてんだった。次世代通信網も無事(?)サービスインしたようだし、そりゃまあ九州凱旋の話がでるのも仕方ないってもんだよなあ。むむむ。
なので4月凱旋になった場合は、個別にトレーニングを積みつつ夏至〜秋口に九州で開催するか、もしくはテラノ君は何ヶ月かに1度は必ず東京に来るようなので、そのタイミングで休暇をとってチャレンジしようぜ的なコンセンサスを得て、あとは日本酒飲んで蕎麦食ってわーわーと。
ついでに飛び出した「ドコモのおサイフケータイだけで自転車日本一周は可能か?」というテーマでも盛り上がる。モバイルSuicaとEdyでコンビニカバー率99.974パーセント達成(2010年僕調べ)なのでいけそうな気はする。電子マネーで宿泊費払えるホテルがどれくらいあるのか謎だけど。あと北海道の最果てあたりはどうなってんだろうね? 要研究っす。
もろもろ頑張っていきましょう。
惨敗。
ロードレーサーを駆る僕は、1日400キロくらいなら楽勝で漕げる。東京から名古屋や仙台まで走り、そのまま現地のしみったれたスナックでワケありママとの会話を楽しんだ後、ご当地ヘルスでワケあり嬢と手合わせ願ったりかなったりとかってのも余裕の範疇でございますことよ。
もちろんこれは妄想夢想フィクションの類であって、実際の出来事や人物とは一切関係ないのであらかじめご了承ください。
要するにそんな軽口を叩けるくらい僕は長距離系の移動に対してちょっとした自信があるものですから、昨年末に飲みの席で同級生のテラノ君から「ウオーキングで100キロ達成したい!」という目標を語られたとき、おいおいそれはちょっとハードル低すぎませんか、100キロ程度ならランでも余裕ですよと、かなり上から目線で「なら僕もつき合うし一緒に歩こうぜ」と勢いで約束しちゃったんですよね。
──そんなこんなで月日は流れ、いよいよ100キロウオーク実行当日。
スタート地点は餃子でおなじみの宇都宮。ここから日光街道を夜通し歩いてラクーアを目指す計画です。
せっかくだから駅前で餃子を摂取。店のおねえさんに「マヨネーズをつけて食すべし」といわれたから素直に従う。もっちり皮に内包された肉汁がマヨネーズと絶妙にからんですげえうまい。水餃子は皮にホウレンソウを練り込んでいるのだとか。
狂おしいほどにビールを飲みたかったけど100キロ歩くことを考えて我慢。しかし100キロ程度なら泥酔しないかぎり大丈夫なのではなかろうかとも思う。が、やはりここはオトナとして我慢が正解か。いやオトナだからこそビールでガソリン入れるのが王道ではないか……。
思考の無限ループはテラノ君の「そろそろいきますか」によって遮られ、お会計を済ませてからいよいよ100キロウオーキングのスタートです。
基本は日光街道歩いてりゃOKの旅だけど、万が一を考えてガーミンを持参。地図見られるだけじゃなく、歩行速度や距離、ゴール到達の予定時間などを逐次確認できるもんね。
夜の田舎道をあれこれトークしながら歩き、小一時間くらいたったところでガーミンを確認するとアベレージ速度が時速6キロ。想定したよりはるかにいいペースだ。これを維持できるのなら休憩コミでも18時間でラクーアに到達できる。スタートしたのが22時40分だから……土曜の17時くらいにはゴールか。
交通量は少ないし、きちんと歩道整備されてるから歩きやすいしあまり信号ないし、全然余裕じゃねえか。
ところが歩行距離27キロ地点、夜明けの瞬間に立ち寄ったコンビニで身体の異変に気づく。太ももの付け根……というか、腰とお尻の境界線にある筋肉、これが尋常じゃなく痛いのだ。
歩いてる途中でなんとなく違和感あったけど、サイクルジャージのバックポケットにぶっ込んだペットボトルとリュックが干渉し合い腰を圧迫してるんだろうと自己分析してあまり気にはしていなかった。が、コンビニでリュックをおろし、痛む個所に手を当ててみたらはっきりわかレベルで腫れぼったい。しかも両サイドとも。
雰囲気としてはすぐ冷やした方がいいレベル。しかしまだまだ夜明け直後、ドラッグストアは開いてないだろうし……。
でもまあ歩行に支障をきたすわけじゃないし、気にしなくていいか。
痛む個所をストレッチしてから再スタートを切る。しばらく歩いて30キロを過ぎたあたり、今度は右膝の裏が強烈に痛くなった。
うわやべえよこれ、まだ30キロしか歩いてないのにシャレにならんぞ。
するとほとんど同じタイミングでテラノ君も足がヤバくなったらしく、ふたりの間に「あれ、おかしいな?」という空気が流れはじめた。どう楽観的に見積もっても、この状態であと70キロ以上歩くのは無理な気がする。
リタイアというフレーズが頭をよぎるが、そんな言葉は間違っても口に出せない。とりあえずファミレスあたりでロングな休憩を取り、体調とモチベーションを復活させるのが最上策だろうということでガストに飛び込んだら「つい先ほど営業時間を過ぎてしまったからゴメンね」と入店を断られ、ますます気持ちが弱る。
ふと空を見上げると今にも雨が降り出しそうな曇りっぷり。おそらくテラノ君もこの空を見て、僕と同じ事を祈ったに違いない。「頼むから雨降ってくれ!」と。
雨が降れば堂々とリタイアできる。なおかつ自分にも言い訳ができる。確かにあの時きつかったけど、雨さえ降らなければたぶん最後まで歩けてたね、つくづく僕たちは運がないね、なんて感じで。
しかし雨は降らず、ふたりの口数も極端に少なくなり、いつの間にか左膝まで痛くなり、足はまったく上がらず、ちょっとした段差にもつまずいてしまう始末。
そして37キロ地点。どちらともなくリタイアに向けての提言がなされはじめた。
「この状態で100キロ歩くのは確実に無理だが、少なくとも50キロは達成したい。だから古河駅まで頑張って、そこから先はそのとき考えようじゃないか」
よしあと13キロか。それならなんとかイケるだろう。そう思って再び歩き始めるも、この13キロが10000キロに感じられるくらい身体中がツラい。1キロくらい歩いたでしょと思ってガーミン見ると実際には300メートルも進んでない。なにそれ! 精神的にツラいからあまりガーミンを見ないように努める。この感覚、時給550円でアルバイトやってたとき以来だぜ。
牛歩のあゆみで40キロを突破し、マクドナルドで大休憩。コーラがうまい。
入店時には「ここで一息入れてなんとか古河まで!」という意気込みがあったものの、イスに座ってダラダラしている間に僕たちはもう十分頑張ったよね社会人だしあまり無理するのもちょっとねと日和りまくり、結局そのまま最寄りの野木駅へとエスケープすることに。
そんなわけで100キロチャレンジはまさかのDid Not Finish。歩行距離42.93キロ、8時間6分のショボ旅とあいなりました。
そうか僕がすごいんじゃなくてカーボンフレームがすごかったのね……。
あと今回心の底から思ったのは、フルマラソン完走する人マジですげえ、です。
──リタイアしちゃったけどひとっ風呂浴びてビールは飲みたい、ということで電車乗り継いでラクーアへと向かい、午前11時のオープンと同時に突入。テラノ君が会社の福利厚生で無料チケット確保してくれてました。いやんもうスマートフォン買うときはエクスぺリアにする!
温泉で汗を流したあと、お食事処でビール飲みつつ反省会&お疲れ会。「己を過信するな!」が今回の学びポイントっすかね、僕的には。もしこれがレースならとんだ赤っ恥でしたからね。勝ち戦こそ慎重に、ですな。
仮眠取ったり再度風呂に入ったり、男子二名で「アジアンビューティーセット」みたいな名前の定食を平らげたりして、ラクーア退出したのが19時前。東京都内でもハイエンドな入場料、ここより高いとこはパークハイアットのサウナコーナーくらいしか思い浮かばないっつーようなお値段設定ですが、納得の満足度なのでぜひまたいきたいっすね。ってゆーかラクーアで合コンとかデートやりてえよ僕は。
まあなんかそんな感じで楽しい1日でした。
あ、もちろん100キロ歩行はリベンジやりますよ!