伝統。

 関東近郊ではとっくに絶滅したものとばかり思っていた暴走族も、山梨あたりにいくとまだ現役で頑張ってるヤツがいるから驚く。オトナが昔を懐かしんでつるんでいる「旧車會」とは違う、中免とりたてとおぼしきピュアな暴走天使たちが少数ながら存在するのだ。
 彼らと遭遇するのは大抵の場合、人里離れた山奥の峠道だ。どん百姓も寄りつかないようなへんぴなところで、きちんとヘルメットをかぶり、イノシシにでも聞かせるつもりなのかバリバリパラリラいわせながら2〜3台のさみしい編成でひっそり走っているのを目撃するたび、後継者不在で失われていく伝統芸能の行く末を案じるような、何とも言えない気分になる。
 街中を走るとすぐ警察につかまってしまうし、住宅街で爆音ならすと近所の目がうるさいから、山奥の峠道で人に迷惑をかけないよう暴走行為に勤しんでいるのだろうと、思う。「できるだけ警察を避けて」「周囲に迷惑をかけないように」「交通ルールを守って」走る彼らはもやは暴走族ではないのかもしれないが、だからこそ僕はあえて彼らのことを暴走族と呼び、厳かに引き継がれていく昭和の心意気にエールを送りたい。
 あと山奥で出会うプリウスは静穏すぎて怖い。カーブ曲がったらいきなり出現して肝を冷やしたこと数知れず、です。事故防止の観点からいくと暴走車両のほうが激しく自己主張してくれる分はるかに安心できるわん。

私的。

 iPhotoの、撮影場所を地図で表示する機能、いいっすね。地図と写真を合わせて閲覧することで、より鮮明にそのときの記憶がよみがえってきます。
 言うまでもなく自転車旅との親和性は抜群。iPhotoをつまみに発泡酒飲むのが最近の私的な楽しみ。安上がり安上がり。
 すげえどうでもいい適当な写真が意外なまでにグッとくることあって面白いけど、しかしこれは撮影時の気持ちとセットになっての「グッ」だから、僕以外の人が見てもまるでピンとこないのは確実。
 たとえばこんなの。
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 塩尻峠を下った先、国道20号線の終点。甲州街道と中山道の接続点。ここを境にして道路脇にたってる距離表示の標識が「東京まで○○km」から「名古屋まで○○km」という表記に変わる。しみじみと標識を見つめ、思えば遠くへきたもんだと、炎天下のなか塩飴をなめながら静かな感動に胸を震わせたときにとった写真。
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 ロード買って初めて1日で100km到達したのはこの場所で、
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 積算走行距離が1000km突破したのに気付いたのはこの場所。
 あとはGPSのログを利用して、Google Earthで行程を再生するのも楽しい。「あーそうそうここで道に迷った」「うわ・・・私の食事休憩・・・とりすぎ?」とかいちいち突っ込みを入れながら発泡酒飲むと個人的に盛り上がる。最近見た映画たどの映画よりも僕のGPSログのほうが面白い。ドラマもある。
 そんなわけでCATEYEから今春発売されるらしい自転車のステムにくっつけるGPS搭載カメラにはかなり期待している次第です。ニンテンドー3DSより安いのなら即ゲットする気ではいるけど、でもあれこれガジェット搭載しまくってハンドル周りがごちゃごちゃしてる自転車はカッコ悪いからそこが気がかり。うーん。